自分だけの最強撮影スポットを見つける!Googleマップを使ったロケーション開拓の仕方

こんにちは!ライティングできない系カメラマンのみぞみぞです。
みなさんロケ撮影は好きですか?僕はロケしか撮れないが大好きです。
特に自然豊かなロケーションで撮るポートレートやスナップが好きで、撮影機会の半分以上は山や海に行っています。

皆様の中にも苦労した方は多いと思いますが、
撮りたいイメージに合うロケーションを見つけるのが結構難しいことがあります。
有名観光地で撮影していると他の観光客の邪魔になってしまったり、
誰もが知っている場所すぎて「ああ、〇〇の写真ね」で見る前から飽きられていたり、
逆にマイナーすぎると車でたどり着けなかったり、知らぬ間に立ち入り禁止になっていたりすることもあります。

誰にも邪魔されず、落ち着いて自分だけの写真を撮りたい。
であれば自分の力で新しい撮影スポットを見つけ出す必要があります。
今回は僕が普段実践している、自分だけの最強撮影スポットを開拓する方法をご紹介します。

作例

これまで僕が開拓してきた(東京の人間にとっては)マイナー(だと思う)スポットたちがこちら↓

我ながらいろんな場所に行っていますね…

「撮影地紹介」について

本題に入る前に1つだけ注意があります。

以前それなりにキレながら書いた記事があるのですが、僕は「撮影地の公開」には反対です。撮影地を拡散すると現地の人々に迷惑をかける可能性があると考えているため、僕は基本的に撮影地を公開していません(整備された山と、一部の観光地を除く)。
この記事で撮影スポットの開拓方法を紹介はしますが、どうか、その方法で見つけた撮影スポットはあなただけが独り占めしてください。

僕が今回この記事を書けたのは、たまたまお引き受けした観光地PRの案件があったからです。
観光地PRで紹介した場所ならネットで拡散しても問題ないだろう、
なんなら追加のPR効果もあるだろうと判断して書いています。

「最強撮影スポット」とは

「最強撮影スポット」とは、まあつまり、「撮りたい写真が撮れる場所」です。人によってその定義は異なりますし、極論、後から背景を合成できるならスタジオでも構いません。

ただそれでは話が進まないので、僕の例をもとに書いていきます。僕が撮りたい写真を撮れる=撮影スポットに求める条件はこんな感じです。

  1. 特定の気象現象(霧、雪、夕焼け、朝焼けetc)に出会える
  2. 狙っている光(順光、逆光etc)が入る
  3. 綺麗な構図に当てはめることができる
  4. 人が少なくて撮影に集中できる
  5. 合法的に安全にアクセスできる場所にある

1,2は撮りたい写真に合わせて具体的に定める必要があります。
3はある程度写真の腕でカバーできますが、足場が悪かったり狭い場所だと構図を選べないことがあります。
4は気にならないなら無視しても良いですが、逆に「周りの迷惑にならないか」は意識しておきましょう。僕は撮影時の恰好が不審者すぎるので誰もいない場所が好きです。
5は一番大事で、その割に調べにくいので要注意です。心配なら下見に行って、立ち入り禁止だったら潔く諦めましょう。

「最強撮影スポット」の探し方

最強撮影スポットの定義が決まったところで、その条件を満たすスポットの探し方です。
僕の場合、ざっくり↓の手順で探しています。

  1. 必要な地形・光の条件を決める
  2. 条件を満たしそうなエリアを決める
  3. Google Earthでスポットの当たりをつける
  4. ストリートビューで走り回る
  5. 見つけたスポットのブログ・記事を探す
  6. アクセス方法を調べる
  7. 撮影予定日の天気を調べる

地形の条件が緩かったり、よく知っている場所なら2〜4はスキップすることもありますが、新規開拓する場合は順にやって行ったほうが良いでしょう。

次の章から、僕が2022年12月にPRした八丈島を例に説明していきます。

1. 必要な地形・光の条件を決める

まずは撮りたい写真に合わせて地形と光の条件を決めます。
例えば、夕陽に照らされた海と島を撮りたいとします。
この場合なら、海面が見えるようにある程度高台で、夕陽側に陸地があるが太陽は海に沈む
というのが条件になります。

2. 条件を満たしそうなエリアを決める

決めた条件に合いそうなエリアをざっくり探していきます。
まずは地形です。八丈島には東側の本島と、西側の八丈小島があります。
本島には二つの山があって、その間は低い平地になっています。

エリアを絞るために夕日の方角を確認しましょう。
私が八丈島に行った12月8日の日没の方向を赤色で地図に書き込んでおきます。
これを見ると、八丈富士の南西側斜面(地図黄色のエリア)から撮影すれば
八丈小島と海に沈む夕日を同時に撮影出来そうですね。

夕日の方角を調べる方法はいくつかあります。
ググってもいいし、僕はLightTracというアプリを使っています。

通常はもう少し広い範囲から探すことになります。
例えば砂浜から逆光で撮りたいなら千葉か神奈川の南側で日中に、
湖越しに富士山を順光で撮りたいなら山中湖・芦ノ湖・丹沢湖あたりから午前中に、という具合に。

3. Google Earthでスポットの当たりをつける

次にGoogle Earthで、先ほど当たりを付けたエリアの地形を確認して、
具体的にスポットを探していきます。

八丈富士南西側斜面は起伏の無いなだらかな斜面で、
八丈一周道路(海沿いの道)、鉢巻道路(山頂付近の道)、登山道
どこからでも大きな障害物はありません。
八丈一周道路には展望スポットらしき駐車場や海に向かう道が点在していて、
鉢巻道路にも牧場があり、登山道も高い木が無くて海が見えそうです。

4. ストリートビューで走り回る

スポットの候補が見つかったら再度Googleマップに戻り、
ストリートビューで実際の景色を確認していきます。

まずは八丈一周道路の展望スポット。
遮るものが無くて自由に撮れそうです。
Googleマップ上ではスポット名が出ませんが、
ストリートビューで見ると「夕日ヶ丘」という場所であることもわかります。

鉢巻道路にある牧場(八丈富士ふれあい牧場)は、
牧場自体が大きく写りこんで、海と八丈小島メインで撮るのは難しそうです。

鉢巻道路脇も木が多く、撮影は難しいですね。

登山道のストリートビューは残念ながら霧で景色が見えませんが、
周りは低木だけで撮りやすそうです。
(登山道の下調べは別途やり方がありますが今回は割愛)

ということで、夕日ヶ丘登山道を候補に残しましょう。

ちなみに、このタイミングでストリートビューを動かしてみると他にも良いスポットが見つかることが多いです。

5. 見つけたスポットのブログ・記事を探す

見つけたスポットを検索したり、Googleマップのクチコミで行った人の感想を確認します。
通行止めなどの情報が無いか、良い写真が撮れそうか、人気度等をチェックしましょう。
検索結果が多すぎると、有名スポットで混雑している可能性があります。
逆に全く出てこない場合は注意が必要。
まだ見つかっていないよりは、私有地などの理由でアクセスできない可能性の方が高いです。

大手メディアの情報があまり出ず、個人ブログがポツポツあるくらい、が理想です笑

SNS検索も狙い目で、最近の投稿があれば現地の様子もわかるし、辿り着く方法があることもわかります。

夕日ヶ丘も登山道もそれなりにアクセスしている人がいて、狙った景色が撮れそうです。
どちらかというと夕日ヶ丘の方がマイナースポットですね。

※撮影地公開に反対しているのに他人の投稿は見るのか、というご指摘はごもっともなんですが、以前も書いたように結局は程度問題です。積極的に検索してようやく出てくる、という状態がキープされているなら問題はないと思います。

6. アクセス方法を調べる

見つけた場所に合法・安全にアクセスできるか確認します。
検索時に通行止め情報が出ていなくて、Googleマップで経路検索出来ればとりあえず大丈夫です。

後は駐車場があるか、移動時間が足りるかです。
駐車場はどちらも問題ありませんが、八丈島の場合は移動時間が問題になります。
今回は日帰りなので17:30発の飛行機に乗らないといけません。日没は16:35ごろ。
夕日ヶ丘ならギリギリ間に合いそうです。
登山道は論外ですね。(そもそも登山道に日没まで居てはいけません

ということで、行先は夕日ヶ丘に決定!

7. 撮影予定日の天気を調べる

場所が決まったら当日の天気を確認します。
撮影日が近いなら最初に天気を見てエリアを決めることもあります。
僕がいつも確認するのはtenki.jpウェザーニュースSCWの3つ。
特にSCWは雲の動きをマップで確認できておすすめです。
撮影当日の天気は晴れ予報!完璧です!

ということで撮れた写真がこちら。狙い通りでした!

もう一つの探し方

ということで、私の撮影スポットの探し方を解説してみました!
実はもっと確実な探し方があります。
「実際に行く」
です。
撮影場所までの道中。撮影以外の移動中。ふと見かけたスポットをメモしておきましょう。
これで見つかるスポットが一番写真が撮れて、一番マイナーです。

それでは!ぜひとも皆さんも自分だけの最強撮影スポットを見つけてみてください!

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