フォトワークフローのススメ

フォトグラファーの皆さん初めまして。『フォトワークフロー考察』へアクセスしてくださってありがとうございます。突然ですが、皆さんのフォトライフ、快適ですか?

写真を撮って、保存して、編集して、SNSに投稿したり、友達に共有したり。

写真の楽しみ方はこれだけなのに、その中には様々な手間やトラブルが発生します。PCで写真を選別しようとしたらRAW画像が開けない、編集した写真をクラウドにアップしたら画質が落ちた、インスタに投稿したら更に画質が落ちた、HDDの故障で何千枚もの写真がパーに、、、僕たちはただ良い写真を撮りたいだけなのに、なぜこんな面倒なことを考えないといけないのか
もっとシンプルに快適に写真を楽しみたい!良い写真を撮ることだけに集中したい!そんな悩みを少しずつ解決していくためにこのブログを始めました。拙い文章ですが、少しでも皆さんのお役に立てば嬉しいです。

初めのこの記事では、私の自己紹介と、フォトワークフローって何?実際どんなことをやるの?について書いていきます。

自己紹介

改めまして、みぞみぞ(溝内写月)です。カメラを始めたのは2年ほど前(2018年夏)、ポートレートをよく撮っています。小さな思い出をそっと振り返るような、優しい写真を撮りたいと思いつつもいろいろ模索中です。一人でひっそりとやっていくの寂しいなあ、カメラのリアルなつながり増やしたいなあ、と思っているのでいろいろお誘いいただけると嬉しいです。

さて、こんなブログを始めたきっかけですが、本業はSEです。正確にいうとコンピュータビジョン技術の開発をしています。要するに一日中PCとにらめっこして機械を動かしたり人工知能を作ったりするのが仕事なので、ほんの少しだけパソコンに詳しい(と思います)。

SEの知識・経験でフォトライフを便利にしたい、どうせならそれを形にしたい、あわよくば知ってもらいたい。そんなことを考えています。

そもそもワークフローとは

『フォト』ワークフローの前に、ワークフローについてお話しましょう。仕事で使ってるよ!って人は読み飛ばしてOKです。『ワークフロー』を一言でいうと、
ある作業(ワーク)を、誰でも・効率的に・ミスなく実行するための手順(フロー)
です。ワークフローを設計して従うことで、余計な手間やミスを減らして、大事な事に時間を使えるようになります。ちなみに、ググると業務改善に関する真面目~~~なサイトが出てきます。今回は趣味の話なので、もっと気楽なたとえ話をしてみましょう、と思ったらずいぶん長くなったので。斜め読みでOKです。


<たとえ話スタート>
晩御飯にステーキを焼きます。お肉を美味しく焼くにはこんなポイントがあります。

  • お肉は焼く前に常温に戻しておく
  • 塩コショウは焼く直前に
  • 先に脂身部分(or牛脂)とニンニクスライスを焼いてからお肉を入れる
  • 表面を焼いたら後はアルミホイルでくるんで余熱で火を通す

ソースはオニオンにしましょう。ざっくりと作り方を書くとこんな感じになります。

  1. みじん切りにした玉ねぎをバターで炒める
  2. 醤油・ワインなんかの材料を入れて一煮立ちさせる

さて、ではステーキとソースを同時に完成させるにはどうしたら良いでしょうか。たぶんこんな手順になると思います。

  1. お肉を冷蔵庫から出しておく
  2. ニンニクをスライス、玉ねぎをみじん切りにする
  3. ソースの材料を計量して用意しておく
  4. お肉が常温に戻ったら脂身と一緒にニンニクを炒めて、お肉を焼いていく
  5. お肉の両面を一分ずつ焼いたらアルミホイルに包んで放置
  6. ステーキを取り出したフライパンで玉ねぎが飴色になるまで炒める
  7. ソースの残りの材料を入れて一煮立ちさせる
  8. お肉をお皿に盛って、ソースをかけて完成!

これだけだと手順しかわからないので、一人分の材料の分量も書いておきましょう。お腹がすいてきました。

  • 牛肉:厚み1~1.5cmくらいの適当な大きさ
  • ニンニク:お肉用1片、ソース用1/2片
  • バター:お肉・ソース用各小さじ1
  • 玉ねぎ:1/4個
  • ワイン:大さじ2
  • 醤油:大さじ1
  • みりん:大さじ1
  • 水:大さじ2

これで決まった材料を買ってきて、決まった手順で調理すれば毎回おいしいステーキが食べられる!
<ここまでたとえ話>


そんなに甘くはありません。

レシピがあれば誰でも完璧な料理が作れるなら苦労はありません。実際にはコンロの火力によっては焼き時間が2分になったり、お肉が焼きあがったと思ったらアルミホイルが切れていたり、玉ねぎが毎回丸焦げになったりするわけです。レシピだけではワークフローには程遠いのです。

では、どこまでやればワークフローなのか。一例を挙げると次のような感じになります

  • 人や道具に依存しない基準決め
  • レシピに書かれていないけど必要な作業の洗い出し
  • ミスの起こりやすい部分の自動化・冗長化

ステーキの例でいえば、

  • 焼き時間1分(道具依存)⇒裏面に水分がぷつぷつ出てくるまで焼く(道具に依存しない)
  • アルミホイルや調味料を定期的に買い足す
  • オニオンソースは失敗するので代わりに市販のステーキソースを使う

というように問題の起きる可能性を全て排除する手順やルールを定めることでようやく、誰でも・効率的に・ミスなくステーキが焼けるようになります。ワークフローを考えるのって面倒くさいんです。
誰かが作ってくれたワークフローに従うだけで全て上手くいけばいいのに。そうすればあなたは何も考えず、ワークフローに従ってステーキを焼き、美味しいステーキを味わうことだけに全力を出せるのです。そのワークフローを提供するのがこのブログです。

フォトワークフローって?

フォトワークフローって知ってますか?たぶん知らないと思います。さっき私が考えたので。
ちなみにググると結構ヒットします。私自身参考にしている素敵な記事が何件も出てきます。が、それはまだレシピなのです。実際に真似するにはそこに書かれていない手順をいくつも踏まないといけない。もっともっと細かいところ、写真に関わる全ての作業を快適にするためのキーワードとして、『フォトワークフロー』を使っていきます。

フォトライフの中で大切なことって何でしょうか?私は『良い条件(ロケーション・構図・光・表情etc)を準備してシャッターを切る』ことと、『理想の写真に仕上げるために現像・編集する』ことの二つだと思っています。人によっては写真に合うキャプションやタイトルをつけることも大切かもしれないし、展示する場合は印刷も重要でしょう。でも、それ以外のことはどうでもいい。写真のバックアップだとか画質の劣化だとか、そんなものは「これを使えば良いよ!」って教えてくれるか、なんなら代わりにやってほしい。
シャッターを切ったら勝手にPCに取り込まれてLightroomが起動して、さあ編集して!と準備されて、編集が終わったら自動でクラウドにアップされて友達やモデルに共有されていて欲しい。もちろんクラウドの容量もHDDの故障も気にしたくない。そうすれば僕たちはもっと、写真を”撮る”ことに全力で向き合えるのではないでしょうか。そんな理想を求めていくことがフォトワークフロー考察の目的です。

実際どんなことをやるの?

前章でなかなか壮大なことを書きましたが、いきなりゴールにはたどり着けません。そもそも理想のフォトワークフローはどんなものか、まだ全然見えていないのです。
さしあたってこのブログでは、フォトライフの中で(私が)困ったこと、便利にしたいことを一つ一つ解決していきます。なので皆さんも「こんなことで困ってる!」とか「こうするといいよ!」というのを教えていただけると嬉しいです。みんなでワイワイ話し合いながら、快適なフォトライフを作り上げていく場になっていければ良いなと思っています。

次回以降の記事では『写真のバックアップと共有方法』を快適にする方法を書いていく予定です!ご興味をもっていただけたら、また読みにきてくれると嬉しいです。

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