
※この記事はKase社製品のPRを含みます
風景、特に山の撮影で避けられない問題があります。それが天気の急変。
急に晴れて、あ!晴れてる!CPLつけなきゃ!まずはプロテクターを外して、、、なんてやってるうちに再び消えていく太陽。
山での撮影は往々にして、一瞬のチャンスをつかめるかどうかの戦いです。多少クオリティを妥協してでも、シャッターを切ることを優先せざるを得ない時があります。
そんなときに使いたいのがマグネット式フィルター。
フィルターをレンズに近づけるだけでパチッとつく、あれです。付けるも外すも一瞬。
マグネット式フィルターの強みは何といっても交換の速さ。短いチャンスでもフィルターワークを妥協せずに済みます。
今日は私が出会った瞬間にビビビッときた、最高のマグネット式フィルターをご紹介します。
Kase Revolution Plus
それがKaseのマグネット式フィルター、Revolution Plus.

まずKaseという会社をご存知ないかもしれません。中国発のフィルターブランドで角型・マグネット式フィルターやレンズ等幅広く製品を展開しています。僕はいくつかKaseのフィルターを使っていますが、光学性能も良く強度も高く、何よりビルドクオリティが素晴らしいです。どの製品も高級感があり、所有欲を満たしてくれます。
フィルターと所有欲。ここが結びつくことあんまりないですよね。でもそのレベルの存在感があります。

そんなKase社のマグネット式フィルター、Revolution Plus。僕がこの製品を推す理由が2つあります。
1つはマグネット式であること。そのスピードは一度体験したらやみつきです。
そしてもう1つがフードと併用できること。これがRevolution Plusの大きな(別に公式がアピールしてるわけじゃないけど僕がビビビッときた)魅力であり、山での撮影に欠かせない要素です。
なぜフードが必要なのか
百聞は一見に如かず。こうなるからです。

山ではカメラを岩やら枝やらにぶつけるし、休憩中地面に置くしかないことも良くあります。フードが無いとレンズに傷や汚れがついてしまうんですね。
なので山岳写真にはレンズフードが欠かせません。
Revolution Plusがフードと併用できる理由
実はマグネット式フィルターってフードと併用できないものが多いんです。
フィルター自体にでっぱりがあったり、レンズより径の大きいアダプターリングが必要だったり。僕がこれまでマグネット式フィルターを導入できていなかったのはそのせいです。
その点Revolution Plusはでっぱりもないし、アダプターはフィルターネジ内側にねじ込むタイプで外側に露出しません。

装着してみるとこんな感じ。パッと見普通のフィルターです。これが良い。

フィルター径も46mmから112mmまで、一般的なフィルター径を網羅しているので手持ちのレンズに合わせてぴったりのものを選べます。
Kanopy / Kowl
そしてもう1つ、Revolution Plusと合わせて使いたいのがマグネット式フィルター用フードKanopy / Kowl.
どちらも基本構造は同じで、Kanopyが95mmフィルター用、Kowlが82mmフィルター用です。

このフードの何が良いか。CPLがめっちゃ回しやすくなるってとこです。
スクリュー式のCPLは二重枠構造になっていて、前枠だけ回すことができます。一方、Kaseも含め大抵のマグネット式のCPLには回転機構がありません(あるやつもある)。マグネットの接触面を滑らせることになるのでちょっと固いんですよね。
Revolution Plusとレンズ純正フードでも併用自体は出来るけど、どうしても前から指を入れてCPLを触ることになるのでより回しにくくなります。
そこでKanopy / Kowlです。
この製品、アダプターリングに直接フードが付いたような構造をしています。レンズとはフィルター径変換アダプターを介して接続します。

フードの横が空いているので、アダプターリングごとスムーズにCPLが回せるって寸法です。
せっかくフィルター交換が速くなっても、CPLの操作でもたついてたら意味がありません。Revolution PlusとKanopy / Kowlを合わせることで、フードでレンズを保護しつつ撮影スピードを限界まで上げられるでしょう。
実地テスト
ということで!Revolution PlusとKanopy / Kowlを持って撮影に行ってきました。
今回ご提供いただいたのは82mmのRevolution Plus(MCUV, CPL, Black Mist 1/4, ND8)とKowl.
装着するのはCanon EOS R5 MarkⅡとRF24-105mm F2.8 L IS USM Zです。φ82mmでレンズのフィルター径ぴったり。
フィルター径ぴったりだとケラレのリスクは上がるのですが、今回は純正フードとの併用を優先しました。
開封時の写真がこちら。見ての通り、フィルターにしてはずいぶん箱が豪華です。ここら辺も所有欲くすぐりポイント。

テストに向かったのは山形県と新潟県の県境、飯豊連峰の頼母木山(たもぎやま)。稜線上の山小屋が美しい山です。
スタートは雨。まずはMCUVを装着してスタートします。撥水・撥油性もあるので雨の時は安心感がありますね。

しっかり目の雨だったので、カメラにはレインカバーをかけました。フードと併用できるのが早速活かされました。

結局夕方まで曇りでしたが、日没前にお目当ての頼母木小屋を撮影してみます。
光は物足りないけど、稜線上に赤い三角屋根が映えますね。

と、最後に一瞬だけ雲の隙間から夕陽が差してきました。ほんの2,3分だけのシャッターチャンス。でも光が弱くていまいち雰囲気が足りない…ということでBlack Mist 1/4に交換!

夕陽の存在感が増して良い雰囲気が出ました。こんなに短いチャンスでもフィルター交換できるのはマグネット式ならではです。
翌朝は晴れ間を拝むことができました。晴れた秋山と来ればそう、CPLの出番です。しっかり紅葉と空の色を出すことができました。色がわかりやすいようにレンズプロファイル補正以外は未編集の写真を置いておきます。24mmでケラレてないのもGood.

そしてCPLを使うとき役立つのがKowl.
山ではずっと歩いてるので頻繁に撮影方向が変わります。ファインダーを覗くまでCPLの効き具合がわからなくなるので、スムーズに回せるのは非常に大きなアドバンテージになります。
(後述する事情で↑の写真の時だけは外していましたが…)
天気が安定せず大変でしたが、おかげでRevolution Plus / Kowlの強みが良くわかる山行でした。フィルター交換のハードルが物理的にも心理的にも下がって、普段よりもフィルターワークに妥協せず撮影ができました。
Revolution PlusとKowl.これからの心強い相棒になってくれることは間違いありません。
ここが惜しい!あえてケチをつけるなら
実地テストで感じた通り、Revolution PlusもKanopy / Kowlも素晴らしい製品ではあるのですが、世の中完璧なものは存在しません。ここが良くなればもっといいのに、ここは買う前に注意してね、という点をいくつか。
ケラレ
これはRevolution Plusというか円形フィルター自体のデメリットですが、フィルターを重ね付けするとケラレが発生しやすくなります。
通常のアダプターリングを使うタイプと比べて、インレイド式のRevolution Plusは比較的ケラレにくいです。実際RF24-105mm F2.8では、フィルター1枚なら広角端でもケラレませんでした。2枚重ねても概ね大丈夫でしたが、広角側だとピント位置・手振れ補正の効き具合によってはケラレが発生しました。
要注意なのはKanopy / Kowlと併用するとき。フード用アダプターリング・フード本体の先にフィルターが付くので、インレイドアダプターリングで装着した時よりもケラレやすくなります。実地テストでは33~4mmくらいからケラレが発生しました。ただこれは僕が82mmフィルターとKowlを選んだのも原因だと思います。
ということでケラレに関してはRevolution Plus単体なら「通常の薄型円形フィルターと同じくらいには」安心、Kanopy / Kowlと併用するときは少し注意が必要です。Kase公式サイトの推奨サイズを参考にフィルターサイズを選んでください。
ちなみにですが、ケラレの問題は正確な評価が難しいです。フィルター径と焦点距離が同じでも、光学系が違えば許容できるフィルター厚は違うからです。なのであくまで「RF24-105mm F2.8で」「レンズプロファイル補正後は」「今回のテストでは」ケラレが出なかった、というだけです。(ブリージングとか手振れ補正とかレンズ補正とか考え出すとキリがない)
24mmでφ82mmなら大丈夫と保証はできないことに注意してください。
キャップの磁力が強すぎ
Revolution Plusのフロントキャップの磁力が結構強くてですね。キャップを外すとフィルターごと取れちゃうんですよね。一応レンズの純正キャップも使えるんですが、薄型な分引っかかりが浅くてちょっと心許ないです。もうちょっと良いバランスになると嬉しい。

僕は行動中キャップをつけないことで解決(?)してます。
CPLが回しにくい
前にも書いた通り、CPLが回しにくいです。実地テストでも、広角撮影時に純正フードをつけたまま使っていたらすぐ指が痛くなりました。
フード外すかKanopy / Kowl使えば簡単に回せるんですけどね。
なのでやっぱりRevolution PlusとKanopy / Kowlを使う、というのが最強の組み合わせです。CPLも回せるし、フィルターに指を添えやすいのでキャップと一緒に取れることも防ぎやすい。僕が上げたデメリットが全部解決しそうです。(ケラレが解消するかは未検証。今度は95mmフィルターでも試してみたいですね)
販売情報
最後に販売情報です!Kase製品は日本での展開が進み切っていないところもあるのですが、AmazonでRevolution PlusのセットとKanopy、Kowlが購入できます。Kaseの公式サイトにフィルターの選び方が紹介されているので、フィルター径選びの参考にしてみてください。特にKanopy / Kowlと併用する場合は95mmか82mmを選ぶことと、対応するフードを選ぶことを忘れずに。
また、家電量販店ではRevolution Plusの前シリーズRevolutionがオンライン・店頭で販売中。
あとはCP+などのカメラ製品イベントではRevolution Plusを含む製品が出展されています。本当に製品のクオリティが素晴らしいのでぜひ見に行ってみてください。
ということでKase Revolution PlusとKanopy / Kowlのご紹介でした!
山岳写真はもちろん、フードとマグネット式フィルターを併用したい全ての写真家、いやフィルターワークにスピードが欲しいすべての皆様、というかカメラユーザー全員。みぞみぞイチ押しのKaseフィルターをぜひお試しあれ!