「群像展」を終えて②~解説・裏話編~

皆様こんばんは!展示が終わったらゆっくりするぞー!と思っていたのに引っ越しやら試験勉強やら、結局1mmも休めていないみぞみぞです。今年残りの目標は「ひまだなー」って言いながらゴロゴロすることにします。

「群像展」を終えて。その②は展示の解説&裏話回です。来てくださった方の思い出の補完、来れなかった方が想像する下地になるように書いてみます。それから会場では話さなかったエピソードの供養もここで。

ストーリー解説

構成/メンバー

「群像展」では「またいつか」という言葉をテーマに、結末の違う二つの物語を同時に読み解いてもらうように展示を行いました。

一つ目の物語(ストーリーA)は幼馴染の二人が、大学卒業後の進路の違いから一旦は離れ離れになって、「またいつか」という約束を叶えて再会する物語。

二つ目の物語(ストーリーB)は高校でカメラに出会った二人が、写真に対する熱量の違いですれ違ったまま卒業してしまったけれど、「またいつか」という約束があったから、再会せずともそれぞれの道を歩いて行けた物語。

ストーリーAは雫。、たいしょー、あり、優祈の四人。
ストーリーBはみぞみぞ、ワダ、千田鈴香、小鳥遊千穂の四人で制作しました。

台本

今回のストーリーにはしっかりと台本がありました。会場にも設置していたのですが、なかなかゆっくり読むのも難しく、「後日しっかり読みたい!」という声も頂いたので私のブログで公開します。↓のダウンロードリンクからご覧ください。

台本を書いてくれたのは共同主宰の雫。カメラマン(というか僕)が入れたいシーンやギミックの数々を盛り込んで短編小説に仕上げてくれました。
彼のInstagramでは普段から写真に詩を添えて投稿しています。

この二つの物語は「またいつか」という言葉の二つの可能性をそれぞれ示しています。再会の約束をしたことでまた出会えるかもしれないし、出会えないかもしれない。
でも、出会えなかったとしても、「またいつか」と約束をしたことが辛い時に前を向く力になるのではないか。そんな想いを込めました。

群像劇に至るまで

「全体で一つの作品」にするためのギミック案

一番最初のアイデア「全員で一つの作品を作り上げたい。」から、群像劇という表現方法にたどり着くまでは紆余曲折がありました。元々は一つの物語の起承転結各章をそれぞれが撮る案、始めと終わりだけが一致したエピソードを各々撮影する案など幾つかの候補がありました。

企画書に記載した展示レイアウト案

展示方法を決めたポイントは「全ての写真を見終わった後に意味が分かる作品にする」という点。
一人一人のエリアを分けてしまうと、その人の作品を見終わった時点で一区切りついてしまい、「〇〇さんの写真良かったな/微妙だったな」という感想を抱かれてしまうので、上記のような案は全て没になりました。
全員の写真がまんべんなく展示全体に散りばめられ、会場を一周して初めて意味がわかるようにするため、物語は複数・同時進行するもの=群像劇というアイデアが採用されました。

群像劇が採用された時の打合せメモ

二つの物語のレイアウト

群像劇という形が決まった当初、ストーリーA,Bはそれぞれ会場を左回り/右回りで見てもらう予定でした。ただでさえ二つの物語が混在してわかりにくいところを、更に時間の経過を逆にして、会場を二周しないと意味が分からないようにする作戦です。
最初に混乱の中に叩き込まれたあと、意味が分かるまで根気よく見てくださった方だけがすっきりしてもらえる。是非はともかく面白い案だったと思っています。

群像劇決定当初のレイアウト

ただ、結局このレイアウトは採用できませんでした。その理由は

「写真を左回りに見ると気持ち悪い」

人間の本能なのか、文化的に刷り込まれたものなのか、物語を右⇒左の流れで見ていくと全く頭に入ってこないんですね。びっくりしました。
後は逆方向の人の流れを作る=接触回数が増えるのはこのコロナ禍では避けるべきだという点も考慮しました。

写真展である以上、写真が見にくくなるレイアウトはダメだということで、最終的にはどちらのストーリーも右回りで見てもらう形に落ち着きました。

Instagramでの「群像」再構成

あくまでも「群像展」の作品は展示会場にしかないものですが、私のInstagram上で展示用に撮った写真を使って「群像」ストーリーBの一部を再構成したものを投稿していました。

本来あったワダちゃんの撮影した重要なキー写真が抜け落ちているので、物語としては成立していないのですが、普段SNS上でだけ私の写真をご覧くださっている方が「こんな物語調の展示をやってたんだ」「次は行ってみようかな」と思っていただけたら嬉しいです。

そして、最後に宣伝です!!
もう何回もSNSで宣伝してるので「またかよ」って感じかと思いますが、私のInstagram投稿より格段に忠実に作品を表現した「群像展」写真集をネットショップに販売しております。

このブログや私のInstagramを見て「群像展」に興味のわいた皆様、おうち時間のお供にいかがでしょうか。

さて、ということで今回は「群像展」解説&裏話編でした!次の記事は少し長くなりそうですが、ようやく読者の皆様のお役に立つ&SEO的にも美味しいネタなので気合入れて書きます。
それではまた、すぐにお会いしましょう。

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